11月日記(28日〜30日)
11/28
下北沢の「KALPASI」で昼食
千歳船橋の有名店の2号店。本店は夜のコースのみ、要予約とハードルが高く、過去2回しか行ったことない。その味が気軽に楽しめるのはありがたい。
サンバル、ポークビンダルー、チキン。
副菜も含めて、全てが美味しい。ゴーヤのアチャールがとくにいいアクセント。
そして、ある意味(失礼ながら)この店のメインともいえるデザートのジェラート。本店でもコースの最後に出てくる手の込んだジェラートは醍醐味だった。
8種の中から2種チョイスできるとのこと。どれもスパイスの店ならではの一筋縄ではいかない品々。選んだのはカルダモンピンクグレープフルーツと花椒ショコラーデ。
個々で食べてももちろん美味しいが、二つを混ぜて食べると、甘味、酸味、痺辛味、苦味が一気に炸裂してすごい味。美味。
大満足のランチだった。
その後、渋谷に移動し、Bunkamura ル・シネマにて、ターセム・シン監督作『白雪姫と鏡の女王』石岡瑛子展の絡み企画でのリバイバル上映。
初公開時にも観に行ったが、エンドロールの歌い踊りまで、多幸感に包まれる大好きな作品。ターセム監督にコメディのイメージはないのだけど、しっかり面白い。
2012年の作品だが、改めて見るとすごく今の時勢にフィットしてる。女性の成長と自立を描いている。
クライマックス、白雪姫は王子様に向かって、「昔から、王子様がお姫様を救う話は散々読んだ。私はそれはイヤなの。自分自身でケリをつけるわ」と啖呵を切り、怪物との戦いに挑む。
シネマート新宿にて、デビッド・フィンチャー監督作『Mank マンク』
期せずしてリリー・コリンズ連続鑑賞。
『市民ケーン』も大昔に一度観たきりだし、序盤は時代背景や、登場人物を把握するのに苦労したが、途中からグイグイ引き込まれた。
30年代のハリウッド史・アメリカ史や、この話を2020年に制作する意味などは理解できた(と思う)。過去を鏡に現在のアメリカを映し出す。mirror mirror。(ずっと同じような事をしてるとも言えるが)
とは言えまだ作品の外殻を掴んでいるに過ぎないので、やはりサブテキスト的なものが必要か。
印象に残るシーンは、やはり泥酔して現代のドン・キホーテの物語を語るくだり。あの気まずさ、ヒリヒリした感じはちょっと凄い。
あとオーソン・ウェルズ役の人がめっちゃ似てた。
タイトルデザインがちょっと『パニック・ルーム』を思い出したけど、たぶんカイル・クーパーではない。
11/29
TOHOシネマズ新宿にて、ポール・バーホーベン監督作『トータル・リコール 4Kデジタルリマスター版』
フィリップ・K・ディック×バーホーベン×アーノルド・シュワルツェネッガーのメガミックス。バーホーベン監督らしい非人道的、悪趣味な演出が炸裂していて最高。
リマスター版は、冒頭にバーホーベン監督の最新コメントがついていた。御大お元気そうでなにより。
シネマカリテにて、『タイトル、拒絶』
東京の街の底で生きる彼女たちの物語。
貼り付いたような笑顔で嘘っぽく笑う恒松祐里がとても良い。
冒頭のモノローグが印象的な伊藤沙莉。主演だけど、どちらかといえば狂言回し的な役回り。この人のハスキーボイスはとても強い。
般若の小者強面チンピラ感もいいキャラ。
問題ばかり起こす面倒デリヘル嬢の佐津川愛美、気がつかなかったが『ヒメアノ〜ル』のヒロインの子だそう。全然イメージが違う。すごい。
11/30
あつ森、新しく島に来た女の子の名前は「2ごう」さん。
すごい名前だなと思ったが、そもそも「二号さん=妾さん」を連想する層に向けて作られたゲームではない。見た目からして戦隊もののブルー(2番手)のよう。